留学から技人国ビザ変更の肝...学業に向かう姿勢・態度

この頃、年末から春先に駆け込み的に申請があるのが、在留資格変更、留学から就労ビザの技術・人文知識・国際業務ビザである。なぜ、駆け込み的という印象になるかというと、

日本の学生もその点はあるかと思われますが、大学にしても専門学校にしても、楽しい学生生活から就職目線にギヤをチェンジしなければならない所に要因がある。しかも外国人留学生は、基本的に就職浪人が許されない。(就職活動の為の在留資格特定活動6か月は、用意されてはいるが)すなわち、目指す会社に就職できなければ、出国という現実が待っている。

そういう点では、来日し、日本語学校に学び、次の就職を意識して専門学校に学ぶ時点で、確実に就職できるようきちんと準備していかなくてはならない。そして、その点を指導し、フォローしていく立場が、大学や専門学校側にその責務があると思われる。

技術・人文知識・国際業務ビザ即ち技人国ビザを取得するためには、就く職業、職種の内容と専攻している学部学科が対応していなければならないという在留資格該当性については当然のこととして、一番の肝は、学生時代の素行、態度、姿勢の健全性にある。すなわち、留学から就労の在留資格変更において、審査項目にかかるハードルは、学校の成績表と出席率、そしてアルバイト(資格外活動)の量の2点である。ことに出席率は90%を要求される。また、学生生活において、生活の為といえ、資格外活動週28時間を明らかに超え、学業とのバランスを害しているライフスタイルは、日本における文化や教養を学びたいという当初の真摯な留学生としての目的を逸脱してしまっている。いずれにせよ、出席率証明書と課税所得証明により、その2点は具体的な数字に表れる事実認定であるから、弁明の余地は通常はないといえるわけで、日本での学生生活の2年、4年を真面目に堅実にバランスよく、留学ビザに相応しい行動を意識して過ごすことが彼らには、課されている。