現在開催している国会でも課題懸案問題となっている、現在の外国人に対応する政策転換について考えてみる場合、それぞれが確実な根拠とエビデンスを持ちえない状況で対話討論がすすんでいる。
さらに、周辺の事情のみ掻い摘んでそこに至る原因について言及されていない本質に至っていない。…保険を払わない、税金を滞納する、場当たりな会社を設立する等、結果をもって是非を決め排除し有効な条件を模索している状況である。
私は提案する、本質は「日本に来る動機の程度」にある。どの程度の思慮と覚悟をもって日本に来ようと試みているかである。身分系のビザで入ってくる方はその資格と動機は明確であるが、就労、留学で入ってくる人は、在留資格を申し込む際、「理由書」を入管に添付する事が通常であるが、その内容審査はそれほど現実的で深いものとは考えにくい。ある程度「憧れ、、、」みたいな内容であることが多い。かと言って文章で評価するのはあまりにファジーで裁量の余地が広すぎることになる。そこで提案したいのが、学力である。ズバリ「日本語能力」である。日本にどのくらい憧れ、どのくらい勉強し真に働きたい意欲があるのかは、日本語に関する関心事が必見である。少なくとも技術人文国際ビザを中心とした就労ビザを取得する方はN2(日本語検定2級)を取得しているべきと思われる。ほとんどの留学生はまず日本で日本語学校に2年間通い、次の専門学校でも日本語の科目があるわけで、その4年を通してN2の取得はそこまでハードルが高いことではない。そこでその外国人が真剣に日本で生活し働きたいのかの本気さと真面目さが判断でき得る。事実特定活動46号で就労する外国人はN1(日本語検定1級)が在留資格の条件になっており、会社内外において明らかに交渉力を含めて日本の社会に馴染み役立っていることは実証済みである。それは、能力と同時に来日前から日本で働きたいという強い動機付けと意志の証明であるからである。是非日本で就労していく外国人の基準をN2に見直しすべきと提案したい。

